
結論から言いますと、どちらでもいいようです。
この表現は言わずと知れた旧暦(太陰暦)で使われることばです。四季・春夏秋冬はそれぞれ3ヶ月ずつとなりますが、この3ヶ月を順に「初・仲(中)・晩」と呼びならわすわけです。例えば春1月・2月・3月は初春・仲春・晩春となります。初春や晩春はいまでもなじみのある呼び名ですね。同様に、秋も初秋・仲(中)秋・晩秋です。一般的には、
「仲」は「季節の中ごろの1ヶ月」というニュアンス
「中」は「真ん中」というニュアンス
秋で例にとれば、一般に「仲秋」は「秋の半ばの1ヶ月、すなわち8月」をさし、「中秋」は「秋の真ん中で、特に8月の真ん中15日」をさすという感じです。「名月」といえば、「満月(望)」なので、話しの意味合いからは、「中秋の名月」のほうが秋のお月見には近い感じのようですが、一般的には仲秋の名月のようですね。但し、どちらが正しくどちらかが間違っているといった類の話ではありません。
ここでは「仲秋」を使用します。

仲秋の名月は旧暦の8月15日の月をさします。そもそも古来「名月」というだけで仲秋の名月を意味します。ところで、実はこの日は必ずしも満月になるわけではありません。むしろ満月でないことのほうが多いくらいだそうです。全般的には旧暦8月15日「仲秋の名月」は満月より早く来る傾向があります。
旧暦の1日は「新月(朔)」の日からはじまるので15日は新月の14日後となります。ところが、新月から14日後に必ず「満月(望)」になるわけではないのです。月の軌道や地球の軌道が楕円の関係で、新月から満月になるまでにかかる日数には2日ほどの幅が発生します。平均で約14.76日ということですから、満月は15日よりやや遅れる傾向があるわけですね。他にも旧暦の1日の決め方が幅をもっていること(「新月(朔)の瞬間が含まれる日」)も関係してきます。とはいえ、この「曖昧さ」、わるくないです。生活に関わる「時」のリズムには案外あっているんじゃないでしょうか。
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